戦争の悲惨さや原爆の恐ろしさを若い世代へ継承する取組みとして、令和5年8月5日~7日に、松本市内中学校(国公立・私立・組合立)の2年生代表(22名)と、市内で平和活動を意欲的に行う若者団体「松本ユース平和ネットワーク」のメンバー(3名)、引率者(事務局)の計28名で、原子爆弾が投下された被爆地広島を訪れました。
広島の地では、被爆体験伝承者の講話、広島平和記念資料館や江田島旧海軍兵学校の見学、広島平和記念式典への参列等を通して、ヒロシマで起きた悲惨な歴史や事実を学び、知り、考え、平和の大切さや尊さを肌で感じてきました。
令和5年度の事業の様子について、紹介します。
【呉市大和ミュージアム・海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)】
旧日本海軍の大型軍艦「大和」の建造など、かつて日本一の軍港として栄えた呉市の歴史を学びました。
【被爆体験伝承者講話】
被爆体験者から証言を聞き取りそれを伝える活動を行う、被爆体験伝承者の橘 光生さんから、当時のお話をお聞きしました。
【広島平和記念式典】
コロナ禍前の令和元年度以来、4年ぶりに平和記念式典に参列しました。
広島に原子爆弾が投下された午前8時15分に合わせ黙とうが行われ、原爆死没者の冥福とともに、世界恒久平和を祈念しました。
【平和記念公園】
被爆の惨禍を伝える歴史の証人である世界遺産「原爆ドーム」(1996年に世界遺産登録)や平和の灯などがある、広島平和記念公園を見学しました。
【折鶴献呈】
「原爆の子の像」の横に設けられた折鶴コーナーには、日本国内をはじめ世界各国から寄せられた折鶴が捧げられています。ここでは、参加中学生が平和への想いを込めて折った折り鶴を献呈しました。
【江田島旧海軍兵学校】
構内にある「教育参考館」には、若くして国のために散っていった特攻隊員の遺書や写真など旧海軍関係の資料が多く展示されており、戦時中の若者の覚悟や思いを感じ取りました。
【広島平和記念資料館】
原子爆弾投下直後の生々しい写真や絵、貴重な被爆の遺品や資料が展示されている「広島平和記念資料館」の見学を通して、現地に行ったからこそわかる平和の大切さを身に染みて感じました。
松本市では、参加生徒が広島での体験をもとに、平和についての想いをまとめた感想文「ひろしまレポート」を冊子として発行し、市内の学校や図書館に配布されています。
第33回松本市広島平和記念式典参加事業