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収蔵展示 2021.02.08

徴兵検査会場写真(年代不詳)

写真は松本市役所を会場に行われていた徴兵検査の会場を写したもの。立ち合いの軍事や関係職員の席次や様子がうかがえます。

右端には当時の松本市長小里頼永が徴兵官として検査に同席しています。市役所や町村役場の兵事係という部署で徴兵検査対象者の調査や、徴兵対象者のリストである「在郷軍人名簿」の管理が行われていました。

こちらの資料は文書館の平和資料コーナーで実物を見ることができます。

 

(所蔵:松本市文書館 「小里家文書」)

 

徴兵検査

明治6年(1873年)1月、太政官布告により「徴兵令」が発せられました。徴兵令では、満17歳から40歳までの男子国民全員が国民軍名簿に登録され、志願者以外は20歳になると、戸籍のある町村役場から徴兵検査日が通知され、検査場へ出向いて身体検査や学力検査などの徴兵検査を受けました。検査合格者の中から抽選で3年間の兵役に服する人が選ばれました

「徴兵令」は昭和2年(1927年)4月1日に廃止され、代わって、「兵役法」が公布され、兵役に耐えられない人を除き、17歳から40歳までの男子はすべて兵役に服す決まりとなりました。

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